昭和の時代は、もふもちゃんのご食事は、
『味噌汁のぶっかけご飯』のところが多くありました。
若い世代の人には信じられないかもしれませんが、塩分たっぷりのご飯を食べて、腎臓疾患になるもふもちゃんがたくさんいました。
以前は、血液検査で、
1、ナトリウム
2、カリウム
3、クロール
などの値を調べることもあまりなく、朝、起きたら、庭で亡くなっていたとかうちのタマが帰ってこないな、という時代でした。
時代は流れて、2018年、もふもちゃんの中には、ナトリウム不足の子が、パラパラいます。
味噌汁ごはんをもらっている子がいなくなりましたからね。
塩分はよくないということを知っている飼い主さんが増えたので、その反面、塩分不足になるのでしょう。
分子栄養学からのアプローチをしている私には、それはよくないことです。電解質がバランスよくないと病気を招くもとです。
これは、血液検査でわかるのでね。
今日は塩、ナトリウムの話。
(ナトリウムの役割)
1、消化酵素の分泌を促す。
2、蠕動運動を促し異常な発酵を止める。
3、血液やリンパ節の老化防止
4、整理機能、新陳代謝をスムーズの行う。
などの大切な役割があります。
それでは、どんな塩がいいのでしょうか?
一般的に売られている塩は、海水からイオン交換機を使って塩化ナトリウムだけを取りだした「化学塩」です。
このような塩を与えるのは、もふもちゃんのカラダにはよくないです。
私たちが使って欲しい塩は「自然塩」です。
(自然塩の成分}
1、カルシウム
2、鉄
3、カリウム
4、マグネシウム
などが含まれています。化学塩では含まれていないミネラルが豊富なのですね。
私は、ゲランド塩を使っています。
フランス・ブルターニュ地方で、海水、太陽、風の力により作り出されています。
自然な風味があり少し苦みもあるのでコクが出ます。
日本にも沖縄の塩や能登の塩などがありますので、そのような塩を使ってみてください。
(まとめ)
Source: まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし