食事療法は、難しいですね。

もふもふちゃんに「好きなものを食べてもいいですよ」といえればいいのですが、がんの治療をしていると、なかなかそうわけにはいかないことがわかってきました。

 

臨床をしていて思うのですが、私たちの指導の下で食事療法をしているもふもふちゃんの「がんの治療効果」はいいのです。

 

以下のような質問をいただきました。

手作り食で、牛、豚、羊を避けていますが、鶏肉もよくないのでしょうか。
やはり「魚」はどうも食がすすみません。
ささみ、胸肉、レバー、砂肝など野菜と炊いてあげているのですが。。。

 

基本的な考え方

 

●がんの子

 カラダを酸性にさせない。

 その理由は、腫瘍微小循環で酸性にしておくと、がんが活発になり、転移するからです。

 

●がんではない子

 なるべくシニアになれば、植物性タンパク質か魚のタンパク質にする。

  魚は、子魚で頭、シッポ、内臓を与える。

 

このことを理解してもらい、自分のもふもふちゃんの場合は、どうな嗜好性があるか? で変わってきます。

 

がんでなくて、シニアでない子なら、鶏肉を与えても大丈夫です。

鶏肉をたくさんあげるとカラダが酸性に傾む子が多いので、気をつけてくださいね。

酸性にならないように、アルカリ性である野菜を多めにあげることですね。

 

このブログで書いている食事療法は、がんの子に対していることが多いです。

 

〇〇だけを与えていると、大丈夫というものはなく、その子にあったオーダーメイドの治療になります。

*血液検査

*尿検査

*体重

*ウンチの状態

 

を見ながら、専門医とよく相談することが大切ですね。

 

これは、私の経験です。

全ての獣医師が、そう考えているわけではないです。食事についてどう考えるかは、飼い主さんの判断になります。

 

 

Source: まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし