このブログを読んで、食事療法をしてくれる飼い主さんが、増えているようです。
全部が手作り食でなくても、だんだんと慣れて、飼い主さんがもふもふちゃんの食べるものに、興味を持っていただくことは、嬉しいです。
今回のもふもふちゃんは、
保護団体様で乳腺のしこり切除し、高悪性でした。
歯もボロボロだったそうで、全抜歯しています。
1年前に引き取り、昨年12月と今年7月に再発し、それぞれ乳腺部分切除と
皮下腫瘍切除しました。
どちらも高悪性、管内浸潤、リンパ節転移ありです。
抗ガン剤はなしで、抗炎症剤だけです。
転移はなしです。
手術後からフードは辞めて、完全手作りにしました。
先生のブログに出ている野菜(歯がないのでみじん切りにしたものを蒸して)と
低速ジューサーの人参ジュースを1日3-4回
松の実・クコの実・梅真珠も砕いてあげています。
カボチャ・サツマイモ・納豆・豆腐・小豆・金時豆・大豆のお肉等
の割合を多くしてあげていますが、体重が減っていってしまいます。
動物性蛋白質はあげれないので、このまま痩せていくのが心配です。
私たちの病院では、がんの子は、ほぼ食事療法をしています。
がん治療が上手く行き出すと、植物性タンパク質だけを食べている食事療法をしていても痩せてくるもふもふちゃんはいなくなります。
●がんで食事療法をして痩せる理由
1、がんがまだ、活発
2、がんが、どこかで再発している
3、カロリーが足りない。
1、がんがまだ、活発
2、がんが、どこかで再発している
場合の子も痩せてきます。
がん治療を他方面からしましよう。
3、カロリーが足りない。
・サツマイモ
・カボチャ
・ココナツオイル
・アマニ油(人間で、大さじ2杯ぐらいなので、体重で換算してね)
・炎症反応が低い子は、小魚を与えても大丈夫です。
このようにして、体重減少を防ぎましよう。
それでも体重減少する子は
・アミノ酸サプリメント
・アミノ酸点滴
をしてあげてくださいね。
●飼い主さんのすること
*食事療法をして痩せてくるようなら、血液検査、尿検査を。
*ココナツオイルを与えて下痢をしない子は、ココナツオイルを与えてみる。
がんは代謝疾患なので
「木を見て森を見ずではなく、森を見ながら木も見てあげましようね。」
Source: まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし