猫さまとワンコさまの食事療法をしています。
同じもふもふちゃんでも、食生活は、大きく違います。
イエネコ(飼い猫)は、北部のアフリカに住むヤマネコの祖先だといわれています。
飼い猫でも、食生活において「野生」時代のヤマネコの性質を多く残しています。
●ヤマネコの食生活
*単独で狩り
*小さい齧歯類
*ウサギ
*鳥
*昆虫
などを食べていました。
このようなことから、猫さまの食事は。
*高タンパク質
*低炭水化物
になります。
ヤマネコは、1回で大量に食べるのではなく、1日数回に分けています。小食頻回ですね。
この点が、ワンコさまと違うところです。
人間のがんの食事療法は、野菜をたくさん食べるものなので、猫さまにぴったりとはいえませんね。
それでは、どうするか?
*猫さまの嗜好性を見て、タンパク質を決める。
なるべく魚のタンパク質が望ましい。
*がんの子は、食欲がないので、少量頻回にする。
食べだしてくれると、空腹時間も必要。
*血液検査で、貧血、低タンパク質になっていなか、チェックする。
*カラダが酸性に傾けないようにする。
などを見ながら、食事療法をしていきます。
がんの猫さまの食事療法は、ワンコさまと同じ方法といかないので、難しいところです。
猫さまの食事療法は、専門医とよく相談をして行ってくださいね。
Source: まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし