↑大福ちゃんのインスタからもらっています。 鼻腔内リンパ腫が寛解している猫さま・
もちろん、SAAや好中球/リンパ球の比も定期検査をしています。
がんの子が来れば、血液検査をします。
もちろん、治療中でも血液検査を頻繁にします。
それは何故か?
「がんになると血液の「顔つき」が変化する」 といわれているからです。
『改訂 がんとエントロピー』の50ページから51ページ
とくに白血球の中の好中球数とリンパ球数の比率を見ればいよい。もしがんがあり炎症が起こっていれば、この比率が非常に好中球優位になってくるのだ。
好中球とは、体内にバクテリアなどの異物が入ってきたとき自然免疫をして最初にその異物と戦う細胞である。白血球の中でも、とくに自然免疫に関与している。決して悪いものではないが、血液の中でバランスが崩れると問題になってくる。また好中球は活性酸素を作りだす細胞なので、体内に増えすぎると体が過酸化の方向にすすむ。
健康な人であれば、好中球とリンパ球の比率は1.5程度である。リンパ球1に対して好中球が1.5ぐらいの割合であれ問題がない。
と書かれています。
がん治療として、抗がん剤を打たれている人は、多いと思います。
そのとき
①好中球の数を気にする。
②リンパ球の数はあまり気にしないことが多い。
何故か?
①好中球の数があれば、感染症にかかるリスクが少なくなるから。
(私たちの治療)
①免疫誘導の治療
②体の免疫のバランスを重要だと思っているので、好中球/リンパ球の比を大切にしています。
いまや簡単に血液検査を出来る時代になりました。この武器を使って、がんの治療に役立てましようね。
Source: まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし