18日、19日、大阪の大阪国際会議場で行われた「猫のCKDの治療最前線」 の話を続けることにします。
20日は、『ラプロス』の話を書きました。
ラプロスを飲んでいるだけでは、それほど状態は改善されないかもしれません。
猫さまの慢性腎不全(CKD:Chronic Kidney Disease) は、ゆっくりと起こるものです。
IRIS(International Renal Interest Society)という団体が猫の腎臓病のステージ分類表を作っています。CREを基準に考えられています。
ステージⅠ CRE <1.6 mg/dl
ステージⅡ CRE 1.6~2.8 mg/dl
ステージⅢ CRE 2.8~5.0mg/dl
ステージⅣ CRE >5,.0 mg/dl
今日はリンの話を。
リンの管理ときちんと行っていないと、歯や骨がもろくなるどころか、尿毒症にもかかわってくることが、わかっています。
ステージ1では、腎臓の処方
ステージ1の後半からは、リンのモニターをしながら、リンの管理をし始めた方がいいといわれています。
ステージごとに、きめ細かなに血液検査でチエックをしてリンの管理をすることが、大切です。
リンの吸着剤もいろいろとありますが。
1、鉄製剤がいい。
理由
1、血清フェリチン
2、ヘモグロビン(Hb)値の上昇
慢性腎不全(CKD)になると、猫さまは、鉄欠乏も起こしているので、リンの吸着剤は、鉄の製剤がいいといわれています。
これを飲むことによって、貧血のときに使うエリスロポチン製剤がよく効きます。
Source: まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし