↑写真の子は、診察した子ではありません。猫さまの口内炎です。
私たちの病院で、3件めという飼い主さんが、来院されました。
「全抜歯して、ステロイド剤を使っていただけれど、それもあまり効かなくなりました」
とこのブログの読者さんからのご紹介だそうです。
その猫さまは、FIVがボジティブだったので、他の病院ではステロイド剤を打ち続けていられたそうです。
ステロイド剤は、安価ですぐの効果が出る薬でいいのですが、以下のような副作用があります。
おさらいをしときますね。
1、糖尿病になりやすい。
2、肝臓疾患になりやすい。
3、がんになる確率があがる。
などがあるので、なるべく使わない方がいいですね。
そこで、私たちがしたことは、
1、血液検査
この猫さまの健康状態を分子栄養学的レベルでチェックすることです。
結果
1、貧血
2、白血球が多い。
3、カリウム不足
4、脱水
5、低タンパク質
6、プラセンター療法
このようなことがわかったので、
1、アミノ酸とビタミンB群とビタミンCの静脈注射
2、コロイドヨード点滴
3、ヘム鉄の給仕
4、ラクトフェリンの給仕
5、皮下点滴
を酸素室で行いました。
貧血しているためです。
まとめ、
1、分子栄養学からみたアプローチをする。
2、脱水を改善
3、人間のHIVに効くといわれているコロイドヨードの治療を。
医学は、どんどん進んでいます。
口内炎ですぐに、ステロイド剤ではなく他の治療法もあることを知ってくださいね。
Source: まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし