猫さまのフードの与え方について考えてみました。
猫さまの飼い主さんに質問です。
1、置き餌はしている。
2、決まった時間にしか、あげていない。
こういうパターンにわかれると思います。
猫さまは、朝と晩に食事の時間に与えるけれど、
「1日中、ドライフードを置きっぱなしでいいの?」
という疑問がわいています。
確かに、猫さまはいっきに食べる「犬食い」ということをしない子が多いです。ちょこちょこ食べる子がたくさんいます。
飼い主さんは、たくさん食べることの出来ない猫さまのことを心配して、置き餌をされているのだと思います。
それは、理解できるのですが、、猫さまの疾患に、慢性腎不全というものがあります。
猫だから、仕方がないのようね、猫って、なんか腎臓が弱い動物という考えがあります。
最近、本当なのかな? と個人的に考えています。
同じ空間にいるワンコさまは、猫さまほど慢性腎不全になる子はいません。
いろいろな理由が考えられるけれど、ひとつは、食事の与え方にあるのではないかと思っています。
(何故、食事を与え方と慢性腎不全が関係あるのか?)
1、食事をするとのどが渇く。
2、1の後、水を飲む。
3、排尿する。
このような生理的動作から、尿をするということを繰りかえすのです。
(問題点)
1、ちょこちょこ食べる子は、腎臓が休まる時間が短くなる。
2、それで、疲弊する。
3、その結果、慢性腎不全になる
という仮説を立ています。
(理由)
1、野生動物で、好きなときに食事を出来る子はいない。
2、飢餓状態は必要。
3、人間が飼うことで、そのリズムが崩れて腎臓が崩れやすくなる。
4、それで慢性腎不全になる。
こんな仮説を考えています。(もちろん、猫さまはちょこちょこ食べることだけで、慢性腎不全になるわけではないと、思いますが、ひとつの原因かもしれません。)
(実験をしてないので、なんともですが)
この仮説に賛同してくれる人は、
1、置き餌はしない。
2、空腹の時間を作る。
3、留守がちの人は自動給餌器を購入して、時間を決めてあげる。
(まとめ)
1、猫さまは、野生的な一面もあるのかも。
2、空腹な時間を作ってみる。
3、置き餌はしない。
これは個人的な見解です。
Source: まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし