以前、ここで軟便難民の猫さまの話を書きました。
軟便が続くと、飼い主さんは、懸命に病院に来られます。
案外、見逃しているのが便秘なのです。
便秘が続くと、がんになりやすいというお話しを今日はします。
猫さま、ワンコさまのカラダは、飼い主さんが与えてもので、できています。
生きているということは、抗酸化物質を、作り続けることになるのです。
ちょっと細胞レベルの話を。
細胞の中には、ミトコンドリアというものがあります。
ミトコンドリアの役目は、エネルギーを作ることです。
酸素を使って、ATPという生命を維持をしています。
そのときに、ミトコンドリアは酸素を取り込み、外部にも活性酸素が漏れ出ます。
ある種の産業廃棄物のようなものが発生しているのです。
私たちが、酸素呼吸して生きてゆく生物である以上、
カラダの中に抗酸化物質
が蓄積することを避けることができません。
この抗酸化物質を排泄させることをデドックスといいます。
(デドックスには)
1、排便
2、尿量を増やす
3、汗をかく
ですが、7割以上の有毒物質が大便によって排泄されます。
こう考えると、いいウンチをしているということは、大切なことがわかってもらえますね。
軟便でもなく便秘でもないことが、大切です。
カラダの中に貯まったに有毒物質を排泄させるためには、「健康なウンチ」から、始めましょう。
Source: まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし