私たちの病院では、がんは炎症作用で、それが収まらないと、がん細胞は撤退していかないと考えています。

免疫誘導の治療なので炎症反応が高いと免疫細胞が上手く働かないからです。理由は以下に書いてあります。

 

『改訂 がんとエントロピー』の67ページ「免疫を悪用するがん」より

 

 

 なぜがんが擬態するかといえば、細菌が侵入して炎症を起こったというシグナル「サイトカイン」を出すことで、炎症を治すための協力を免疫機能に要請することでできるからである。炎症を治す際には、さまざま援助細胞が集まり、そこを修復するために血管を呼び込んだりする。

 

(略)

 がんはこの「血管新生」という仕組みを利用して、自らに都合のいいシステムを体の中に作り出している。がん細胞の内部に血管が新生されると、血管から栄養が供給されてがんが成長することができる。

 

●私たちの治療

*炎症マーカーを測定(CRPSAA

*尿のPHの測定

*高濃度ビタミンC点滴

*サプリメント療法

*食事療法

 

上記のようなことをして、炎症反応を抑えるようにしています。

 

がん治療は、これだけしていれば大丈夫というものがなく、体の中で複雑なシステムを作っているがン細胞をひとつずつ、つぶしていくことを考えています。

 

 

Source: まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし