猫さまの便秘の子は多く、下痢でないといいわと思っている飼い主さんも割にいらっしゃいます。
●便秘をほっておくと何故、よくないか?
*デドックスの7割以上が、ウンチなので、がんなどになりやすくなる。
*便秘が続くと、腸でウンチが詰まるので、食べなくなる。
*直腸の辺りでウンチが詰まって、巨大結腸症になる。
*巨大結腸症になると、手術が必要になる。
この猫さまは、他院で、ウンチが出ないので手術しないといけないといわれて、私たちの病院に来院。
●私たちの治療
*摘便(肛門から手を入れて、ウンチをかき出した。
*繊維質が入ったサプリメントを処方。
*乳酸菌の入ったサプリメントを処方。
*毛がり(飼い主さんが毛を刈るのが無理といわれたので、腹部、肛門の周りを刈った)
*点滴
*プリンペランの注射
などをして、2、3日したら、ウンチが自分で出来るようになりました。
●飼い主さんの出来ること。
*便秘が1週間以上続いたら、内服薬も飲ませるが、肛門の近くのウンチはかきだしてもらいましよう。
*物理的に、そこを取り払わないと、胃➡小腸➡大腸➡肛門 という流れの最後の部分に栓をしていることになるので、ウンチが出ない。
*運動を妨げるような毛のもつけはカットしてあげる。体に毛がまつわりついていたら、動きにくいので、動かないとますます、便秘になります。
●まとめ
毎日、腸の便りがあるように、していただくことが、猫さまの元気で長生きの秘訣です。
Source: まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし