ぶつぶつした中央のへこみは、パイエル板にある“訓練場”への入り口
 

(画像:旭川医科大学 甲賀大輔/日立ハイテクノロジーズ/NHK)NHKスペシャルのサイトから。

 

がんの子を多く診察していると、腎臓の弱い子がパラパラといます。

猫さまの場合は、腎臓の弱い子は、多くいるのですが、ワンコさまの場合は(猫さまの比べると少ない)、それほど腎不全の子は多くはありません。

 

ワンコさまはがんになった子は軽度の腎不全ぎみの子が多いので、腸内免疫がうまく働いていないのでは、という仮説を立てています。

 

というのは、

腎不全の子は、

1、血液の中に、窒素老廃物が流れ込む。

2、窒素老廃物は、腸管を囲んでいる血管から、細胞膜を追加して、腸管腔へ。

3、そこで善玉菌が入れば、窒素老廃物を栄養源として代謝してウンチとして排泄

 

という構造がちゃんと動いてないわけです。

上記が上手く働けば、慢性腎不全になりにくいということが、わかっています。

 

腸内は、ウンチを生産するだけの臓器ではなく、免疫を司ることがわかっています。

 

それで、

1、繊維質のもの

2、オリゴ糖

3、善玉菌を取る(犬さま、猫さま用)

 

などもしながら、腸内免疫を正しく動かして、がん治療をしないと抗がん薬もなかなか効かないのです。

 

がんは、そこだけががんになるわけではなく、代謝疾患ですので。

 

 

Source: まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし