↑『がんに絶対勝ちたい　和田式食事法』より

 

 

 

私たちの病院では、なるべく手作り食にしてもらっています。

猫さまの場合は、手作り食は難しいですが、ワンコさまは手作りでも食べてくれる子が多いからです。

 

●なぜ、手作り食がいいのか？

 

私たちの病院では、がんは炎症反応だと考えています。

食べ物で炎症を起こしやすいものもあります。

・赤み肉（牛、豚、羊、馬など）

・加工肉（牛やチキンが入っているペットフードは、ここに含まれていますね）

 

炎症の原因となる活性酸素が発生します。

赤みの肉や乳製品には、IGF-1（インスリン様成長ホルモン）が含まれています。

 

人の成長には、成長ホルモンの他に、肝臓で作られるIGF-1（インスリン様成長ホルモン）という成長促進物質が欠かせません。

大人になって、後IGF-1の量が多くなると、前立腺、乳腺、大腸などのガンの発生率が高くなることがわかっています。

専門的になりますが、IGF-1は、mTOR（哺乳類のラパマイシン標的タンパク質）という物質の働きを活発にすることで、ガン細胞の発生や増殖に作用すると考えられているのです。

 

mTORとは、細胞の分裂や生存に深く関わっている物質です。

 
●何のタンパク質がいいの？
 
上記の理由から、私たちは魚や植物タンパク質をすすめています。
猫さまやワンコさまは、人より肉食なので、血液検査をしながらじっくりと食事療法をしています。

 

 

 

Source: まねき猫ホスピタル院長　獣医師・石井万寿美　ペットのいる暮らし