■悪徳ブリーダーによる残酷な繁殖の現実… 国の新指針、犬の生涯出産上限6回は適正か?(石井万寿美)

筆者による受賞コメント:コロナ禍でペットブームになっています。一方で、その背後では、ペットの生体販売ビジネスが繰り広げられているのです。悪徳ブリーダーの繁殖用の雌犬や雌猫は、子犬や子猫を産む機械のように扱われている現実があります。犬猫の繁殖に関して2021年から変更される国の新指針は、雌犬は6歳で6回まで、雌猫は6歳までとなりました。これでも少しアニマルウェルフェア(動物福祉)は、前進しました。しかし、この指針を誰がどのように、確かめるかなど、問題は山積みです。小動物臨床の視点で、今後も伝えていきたいと思います。月間MVAに選んでいただき、ありがとうございます。(石井万寿美

 

選出理由:犬猫の繁殖に関して2021年から変更される国の新指針。臨床獣医師として、その背景から解説し、残されたままの課題を指摘した記事です。一見、ペットを守るための制度が一気に進んだように見えますが、筆者によるとまだまだ不備があり、人間のエゴによって動物の生命が脅かされていると言います。動物の幸せとはなにか、アニマルウェルフェア(動物福祉)はどうあるべきか、日々、動物医療の現場で問い続けている筆者ならではの切実な問題提起になっています。

 

 

上記のように、Yahoo!ニュースから、9月のMVAをいただきました。

ありがとうございます。

みなさまが、読んでいただいたこと、そしてYahoo!ニュースの編集者さんのおかげです。

担当の編集者さんは、プロのミステリー作家なので、選出理由の文章もさすがに、うまい!ですね(Yahooは兼業が認めされています)。

 

みなさまの温かい励ましに支えられています。

 

Yahoo!ニュース個人で記事を書いている獣医師は、私だけなので、たぶん獣医師初かな? と思います。

日々の臨床もコツコツとしますが、現場で起きたことをみなさまにきちんとお伝えできるようになるよう精進していきます。

 

Source: まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし